予防歯科では、お口の中のさまざまな病気を未然に防ぐことに取り組みます。虫歯や歯周病に感染していない状態を守るのはもちろん、治療後の良好な状態を長く維持するためにも、とても大切なメンテナンスです。痛くなってしまってから歯医者に通うのではなく、”痛くならないように通う”というのが予防歯科の考え方です。しかしながら日本では、予防歯科の考え方があまり浸透しておりません。スウェーデンでは90%以上の方が定期検診を受けており、80歳の平均残存歯数は約20本もあります。それに対し、定期検診の受診率が少ない日本の場合は80歳の時点で平均7本ほどしか残存していません。?予防歯科は、予防歯科は大人子ども問わず非常に大切な事です。何歳になっても健康な歯でいられるように定期的にな検診を心がけましょう。
食事が楽しくなくなる
お年寄りになるにつれて、総入れ歯の方が増えてきます。原因は、過去の虫歯や歯周病によって歯を支える骨や周りの組織が弱り、歯が抜け落ちてしまうことです。総入れ歯になってしまうと、自分の歯の1/4の力でしか噛むことができないといわれています。お肉やお野菜などの大好きなものが満足に食べられなくなり、食欲不振にもつながってしまいます。
老けて見えてしまう
虫歯や歯周病が悪化して歯が抜け落ちてしまうと、その部分を支える骨や筋肉が衰えて顔にしわやたるみができ、顔の表情に変化が表れ、見た目が老けて見えてしまうことがあります。
出産に大きな影響が
1996年にアメリカの研究報告で、歯周病の進行で早産や低出産体重児のリスクが高まるという、信じられないような発表がされました。歯周病と早産・低出産体重児のリスクは、喫煙や出産年齢による要因と比べ7.5倍も高く、初産になると8倍近いリスクがあるといわれています。
認知症の発症リスクが高まる
歯を失ってしまうと、噛むことによる脳への刺激や筋肉や骨、神経への刺激が少なくなります。そうなると認知症を発症しやすくなり、また発症後の進行速度も速まってしまうと考えられています。今から認知症のリスクを軽減する為に、歯を健康に保つことは非常に大事です。
ブラッシング指導
患者さんお一人お一人の歯の形状に合った歯ブラシを選び、効果的なブラッシング法を指導します。
フッ素塗布
歯の表面にフッ素を塗布する処置です。歯質が強化され、むし歯予防になります。お子様も使用していただけます。
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)
専用の器具を用いて、歯の表面、裏側、歯間、奥歯の後ろなどを徹底的にきれいにします。着色汚れを取り除き、天然歯本来の色に近づけます。処置後の歯はつるつるになり、プラークが付着しにくくなります。むし歯、歯周病の予防に効果的です。
シーラント
奥歯にある深く複雑な溝には汚れが溜まりやすく、ブラッシングしにくいために虫歯になりやすくなります。虫歯になりやすい歯の溝の部分のみを歯科の薬であらかじめふさぐ処置です。虫歯を未然に防ぐシーラントは痛みを伴いません。
咬み合わせ診断
咬み合わせが乱れていると、虫歯や歯周病になりやすくなるだけでなく、顎関節症や肩こり、頭痛などを招くことがあります。定期的に咬み合わせの状態を診断し、必要に応じて改善のための治療を行います。